2012年12月08日

千年持続できる地域社会を目指して

名古屋大学准教授 高野雅夫 氏 が201210月末に岡山での講演録です。
以下 講演要約です。

福島から考える

事故前の飯館村、までいの村、美しい里山の村では出生率が2以上ありました。現在は、見た目は何も変わらないけれど、住むことが出来ない程放射線量が高いです。平成24年現在、全国50カ所程度の市民放射能測定所で体や食品中の放射能を測定できます。
困ったことに、政府が進める除染は問題解決になりませんでした。なぜなら除染の水に混じった放射線源は流れ流れて、溜る場所を替えただけだからです。このままでは被災者の心が壊れてしまいます。被災者の怒り、恨み、対立、価値観の違いがむき出しになり心のやりどころがありません。今こそ「国民の皆さん、共感と学びを大切にしたい!」 と訴えたい気持ちです。
振り切れる検知器ガイガーカウンター.jpg

原発事故前のBeforeな世界は、“千年持続できない社会”といえます。
20世紀型 千年持続しない社会.jpg千年も続かない社会はごみを産み捨てるところに困り果て。


原発事故後の
Afterな世界では、“千年持続できる社会”を福島のほとんどの人が考えはじめています。
千年持続できる社会イメージ.jpgバクテリアが分解できるゴミを出し。

どんな社会だったらいいかを根底から考え直そう、と福島の人たちは学びはじめました。

ところで、エネルギー革命は、薪→石炭、戦後には石炭→石油と進みましたが、石油に70%依存する日本社会に1973年オイルショックでした。“どうすれば千年持続できる社会が作れるの?“そのとき、私は考えはじめました。


地下資源の限界

原料が50年以内に不足・枯渇する石油・原子力は、21世紀中に使用中止に追い込まれます。

一方、数百年分は採掘できる石炭・天然ガスは、数百年間使用できます。

そして数百年後、自然エネルギーのみで全てまかなう時代になります。

現在のエネルギー使用量の13が、地球が生み出せる持続可能なエネルギー量です。

ライフスタイルや意識や制度を変えていけば、地球が産み出すエネルギー量と私たちが使うエネルギーをバランスできます。
さて見渡すと、山林や糞尿や潮力や地熱や風力や太陽光・・・使っていないエネルギー資源はまだまだ沢山あります。
掘り尽しまで50年.jpgこれは現実的問題です。
掘り尽しまで300年.jpg太陽光パネルも耐用年数20年で粗大ごみ。

掘り尽さないエネルギー.jpg

汚染廃棄物の限界

汚染廃棄されたゴミは地球上から永久になくなりません
地球の生態系から生態系へ、たらい回しされています。

特に原子力のゴミは100000(3000世代)以上保管します。
原発には、保管場所に困る使用済の核燃料があふれています。

石油・原子力・石炭・天然ガス・太陽光・・・全て廃棄物を発生しています。
汚染された水、海、空気はどうしましょう?)

田舎から考える

愛知県すげの里で、里山のエネルギー資源を使ってエネルギー100%自給を目指しました。
電気は太陽光発電です。エアコンはありません。
暖房は薪ボイラーで床暖房とお風呂をまかない、沢水のミニ水力発電を、獣除けの電柵の電源にしました。


日本の地域社会の変化

大正のころ日本では8割の人が農村部に住んでいました。
そして
1950年代に逆転し、21世紀には都市部に総人口の8割が住んでいます。

“田舎より都市部の方が質の高い人生を送れる“、という価値観が今の日本には蔓延しています。

2005年をピークに人口が減り始めた日本。
日本のサラリーマンの終身雇用や年功序列は右肩上がりでのみ成立する高度経済成長型の仕組みですが、経済同友会の将来予測でも
GDPは減少していきます。

人口推移〜2100.JPGhttp://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/sH2401r.html



生涯出生率は現在
1.27ですが、1.5だと子どもの数は減りません。増え続ける限界集落(人が足りず祭りの運営、自治、環境整備、水路の整備、水源の管理が限界)は、集落を存続するかしないかを集落で決めていくようになるでしょう。

集落の存続を決心したとき、どんな支援があり得るんでしょうか?
 
Iターン、Uターン、都市からの移住もあるんですが、Uターンが望ましいと地元は思っています。
けれども
Iターンが多いのが現実です。都市住民2029歳代の8%は田舎暮らしを望んでいます。
この若者たちに田舎に来てもらう必要があるでしょう。

おそらく、若者が来てくれた集落は残っていくでしょう。

豊田市の空き家情報バンク
http://www.city.toyota.aichi.jp/akiya/index.html

地元と希望者が面談し移住が決まれば、豊田市が空き家改修費を最大100万円補助します。
この
1年間に20世帯が移住しています。まだ移住希望の200世帯が待機し空き家不足です。
日々の暮らしを自分の手で丁寧に、収入が少なくても安心して暮らしていくのが移住希望者の思いです。
「なんでこの集落に来たの?」と聞くと「ご縁で来ました!」と、特に理由があるわけではないのです。
高度経済成長期の私たちは、田舎が嫌で都市に移り住みました。
都会では何事にも無関心で、夕日は見えず、隣の人は知らない。
一方、田舎では何でも手作りして、夜明けから日没まで働き、忙しいが夕暮れの景色に見とれる毎日。
稲刈りが終わると、ぼたもち配り。
麦を収穫したら、うどん。年の暮れはお餅。
これが近所付合いであり地域のセイフティネットです。

田舎暮らしで大事なことは三つです。
ムラの共同作業に必ず参加すること、祭に必ず参加すること、うわさ話を覚悟すること。


愛知県豊田市の里山モデル地区

豊田市の事業「日本再発進、若者よ!田舎を目指そうプロジェクト」で、「しんもり里山耕流塾」を開き、地元の方々が米作りや山仕事を指導しています。2年半の間給料を出し、そのあとは自立してもらうプロジェクトですが、10人が移住してきました。最初は有機農業で自立することを目指したけれども無理でした。そこで軌道修正です。有機農業に加え、こだわらずに地域を良くすることを何でもやることに。現在は都市&田舎の交流、共同農作業、婚活イベント等で生計を立ててます。10人のうち7人が定住しました。結局のところ、地域を支える移住のつもりが、7人は地域に支えられて生きています。

企業の取り組み:トヨ森なりわい塾http://www.toyomori.org/

田舎と都会をつなぐ試み、「なりわい」を探す試みです。

市民農園4家族共同で耕作してもらってます。すると通ってくる人たちのコミュニティが出来始めました。ただし、交流は増えるんですが、移住は少ないんです。それは、四つの障害がありました。住む家やっていく仕事医療、そして教育。特にお金がかかる医療と教育。定住促進のカギはこの四つの障害の解決です。そこで、これを直接支援するNPOの取り組みが始まりました。

NPOの取り組み

田舎移住に必要なことを都会の若者に千年持続学校が指導します。受講料5万円×30人=150万円を資材費として、住むところをつくる住まいづくり講座をやっています。昔はお金をかけずに家を建てたといいます。材料は持ち寄り、人が集まりお互いが助け合う、“講”の仕組みで賄っていたからです。通ってくる人の「“結”と“講”」で家づくり、人海戦術、共同作業です。予定地の倒壊家屋の片づけ、山で70本切り出し、家を建てました。移住予定は7世帯21人、30代〜40代の子育て世代が中心です。大人たちだけでなく、子供たちも毎月通っているうちにお互いの関係も、地元との関係も深まっていきました。

水力発電実験

岐阜県池川町で、30Wでどこまで出来るか?を試行錯誤中です。2Wの照明器具、洗濯機、冷蔵庫、インターネット等。生活はできますが、電気は買った方が安いですね。でも、根本的に物事を考え直させられる体験的な実験になっています。

最後に、ライフスタイルを見直し、ライフスタイルを支える価値観を見直し、千年持続する社会を作り上げていくことは必ずできます。子孫たちに千年持続社会を残しましょう。

posted by uutan at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 目指すところ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

ウィルスはわからないもので

イギリスでは大変な事態?
10万人当たりの患者数は200人越え。
集中治療室の25%H1N1
患者死者とも20〜40代の成人に多い。
累計死者数も100人越え?
H1N1は本格的に変異したってことかな。
スペイン風邪同様かな。


お隣韓国では、疑い例24箇所、判明した20箇所近く・・・・
これはH5N1型に感染した養鶏場の数。
いよいよ本命が動き出したということ。
眠れる獅子H5N1どこへ行く?

H5N1型には人間社会をコッパ微塵にする力がある。
鶏を過密養鶏した結果、
最終的に産まれてきたH5N1型

パンデミック(爆発感染)は、
江戸時代から二十数回あるとも聞く。
文明の極みで爆発感染するH5N1型
文明が生み出したゾンビなのだから、
人類が責任を持ってこれと対峙しよう。

対峙する仕方はこちら。・・・・・
免疫を上げる方法はここをクリックしてください
posted by uutan at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 目指すところ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月12日

一度は見るべき映画「ペイ・フォーワード」

『ペイ・フォワード』可能性の王国
原題『Pay it Forward』:西暦2000年度作品

これは10年以上前に見た感動の映画。
名子役 バーレイ・ジョエル・オスメントの作品。
彼は、「シックスセンス」や「AI」等の作品で知られる。
最近GYAO NEXTで見れるようになった。
詳しい内容は
http://www.awaji-net.com/pay-forward/
こんなHPを見つけた。
本当の“豊かさ”とは、お金でもモノでもなく、私たち人間の心の中にあると思います。人間は『五欲』に支配されていますので、どうしても見返りを求めたがるものです。私もそうです。だからこそ、「ひとつぐらいは見返りを求めないことをやってもいいじゃないか」と、この映画を観て感じました。それと、もうひとつ学んだこと。それは「思うだけではダメだ」ということです。 ”(以上引用)
多くの人が投稿している。

大きな影が差しつつある人類
しかし、日はまたいつか昇る。

何十年、何百年かかるか
私は知らない。

けれども
晴れ渡る空を仰ぐ人類
その日を信じている。

pay-forward_move.gif
その日までこの運動を皆さんに薦めます。
(以下 HPより引用)
もしもあなたがご自分のホームページを持っていて、この日本版『ペイ・フォワード運動』の主旨に賛同していただけるようでしたら、『ペイ・フォワード・バナー』を貼っていただけましたら嬉しいです。「こういう運動があって、自分も世界が良くなって欲しいと願っている」という心のバッチとしてリンクをしていただければ、それで十分です。
 

続きを読む
posted by uutan at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 目指すところ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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